夢幻抄バックナンバー

メニューの所にかいてある詩は夢幻抄と言います。それのバックナンバーだったり


祈り続けていました
何に祈っていたのかは解らないけれど
それしか出来なかったから
願い続けていました
ただ、ひたすら
そして――――


これから先、未来と言うべきでしょうか
一分後
一日後
或いはすぐかも知れません
待っているのは破滅だというのに

貴方が満たされるというのであれば

死ぬことも
喰われることも
まれることも

別に良いで片付けてしまい
それすら厭わないのです

狂っているのでしょう
確実に壊死しかけているけれども

崩壊を止めることはしないのです


100回やって無駄だと解っても
101回同じコトを繰り返す
認めたくはないのです
だって、受け入れてしまえば
内側から腐り果てて
渇いた地面に倒れてしまうから
その上からじりじりと
無様な姿を焼き付けるように
太陽が照りつける


この世界がこんなにも綺麗ではなかった時
ガラス窓の向こうの景色に
れて
何度も何度も叩いているような焦燥感が
心を支配していました

貴方はそんな私の手を握って
きっと幸せになれるよと言ってくれました
その言葉がとても嬉しくて私は
久しぶりに笑うことが出来たのです


世界が、音を立てて、崩れていく
空は、ガラスのように、割れ
地面は、裂けて、砕けた
壊れて、死んで、灰になって

だけど、知っていた、でしょう?
気付かないふりを、していただけで

嘘みたいと、言っても、それは
あなたが、あの小さな、箱庭の中で、望んだこと
いらない、って、言ったから
カミサマは、それを、叶えてくれた
心の中の、カミサマが

泣いたって、無駄。もう、止められないの

叫び声すら、掻き消される
誰も、それに気付かない、聞こえない


この世界は変わらないと言ったけれど
ありふれた日常の中ですら変化して
でも不条理で残酷なことは変わらない
変わらないと泣いていても
静かに変わっていく
泣きながらも生きるしかない
それは私たちがすぐに出来ることでしょう?


私は剣を握る
あなたを護るために

私は剣を振るう
敵を斬るために

傷つけるものが敵だとしたら
回りは敵だらけ

それでも私は剣を捨てない
あなたの側に居られなくなるから


この世で結ばれぬ想いというならば
私はあの世で待ちましょう
はらはらと散る櫻花を眺め
沈む暁を眺め
ふわりふわりと落ちる紅葉を眺め
静かに落ちる雪を観る

全てはこの世が終わるまで
貴方が私を刃で刺すまで
おわびの印に私は貴方に殺されよう

そしてあの世で貴方を待つ
この思いだけは真実だと
伝えられれば良かったのに


貴方の言葉は酷すぎる
毒々しい破壊ではなくて
優しいのに強烈な威力を持った
この残酷な世界から身を守るために
着けた鎧が壊れていく

何て残酷なんだろう
淡い希望を持たせてくれる
貴方の言葉を私は恨む
憎んで憎みきれないぐらいに憎んで
それでも微かに嬉しい

本当に、貴方は
何よりも怖いひと
大嫌いだけど
好き


壊れてしまえと
自分に
回りに
心の中で叫ぶ

死んでしまえと
自分に
回りに
心の中で願う

あなたのゆめは
私を砕く

それでも
あなたは私を離してくれない


言わなかったし、言えなかったけれど

わたしはあなたのことがすきです

あなたがこの世界から居なくなってしまって

その言葉を過去形にするべき何だろうけれど

すきでしたではなく、すきなのは

かわらないから

このままで


十字架を握りしめながら

何処か遠くを見つめて祈る

それは天国かも知れないし

とりあえず神さまに届けばいいのかもしれない

何を願いたいのかというと

それは秘密で

叶えたいからこそ祈るんだ

自分で努力もするけれど

祈りは大切だから



何も恐くはないんだ

例え明日世界が滅びても

キミが居てくれるなら

他には何もいらないから

例え立派な称号があっても

キミ自信を見つめているよ

だからずっと笑っていて

真っ直ぐ前を見つめて欲しい


私は月夜に夢を観る

貴方と踊る夢を観る

私は午睡に歌を聴く

流れるような詩を聞く

そうしている間に

消えていくのは貴方の言葉


卵の殻の内側は刺々しくて
腕に裂けた傷痕が出来る
怪我をしないように
身体に硬質の布を巻くけれど
そうしたら内側に描かれた
ペンキの青空が黒くなる
小さな世界はとても怖い
私たちは弱小で
崩れ落ちるのを少しでも防ぐために
鎧をって剣を持つ
それでも
それでも
心にまでは装備が出来ず
呼、内側から崩れていく


滑り落ちる水は貴方の血
瞳から流れるのは塩水
固めた心が融解して
深淵まで届いたのは
痛みと
傷みと
悼みで
収まるまでこのままでいよう
静寂が血を乾かすまで
忘却が心を凍てつかせるまで


夢と愛だけでは
演じることは出来ず
悲しみと怒りだけでは
華やかさが足りずに
暗鬱
ささやかな喜びを足してくれ
そして焼き付けてくれないか?
特定の型があるが
時折予想外の景色を見せる
万華鏡のような心を持つ
そんな役者たちが
ちっぽけなステージで魅せる
この舞台を


あなたが私にくれたのは
楽しかった日々でした
振り回されてばかりだけれど
悪くなかった

星が綺麗に輝いた夜に
あなたは逝きました
最期まで身勝手で

私に遺してくれたのは
あなたがただもっていただけの
お金とかモノとその他色々
色々と言う言葉で
めたのは
照れてしまうようなものも
貰ったから

私はあなたと同じ場所にいけるはずなので
その時はよろしくお願いします

それまで

私はここで生きますから


昔が綺麗だというのは
きっと手が届かないからなのでしょう
星が綺麗だと想うように
隣の花は赤いという風に

そうなのです
想えば慌ただしく過ぎていった
日々でしたが
今こうして考えれば
輝いていました

今がこうしてあるのは昔のお陰という
当たり前のことなのだけれども
それをしみじみと実感しています

暇な午後
太陽の光を浴びながら


君の手を握るのはを握るのと同等で
掌にはすでに切り傷や擦り傷があって
そして君は手を離してくれと藻掻く
余計に手は傷ついてしまうし
きっと他の人と付き合った方が有益なんだろうが
それを知っていながら更に手を強く握る

手を離したくないと想うのは自由だから
いくら傷ついても側にいたいと願ったから
この手を離してしまえば全ては解決するのだろうけど
それはハッピーエンドではないのだから
悲しみの中に君が沈むのを嫌う

瓦礫の中で空を渇望しているような君は
本当はとても優しい人で
誰よりも人が傷つくことを嫌がっている

傷つくことを恐れて
傷みが産まれることを怖がっている
そんな優しい君が好きだから
この手を離すことはないだろう


その笑顔はとてもキレイだったのだけれど
綺麗なだけでただ笑っているだけだった
造花とかそんな作り物めいた笑みで
気付いたのは僕だけだった
つまりは回りの誰も気付かなくて
笑っている君自身
気付いていなかった

或いは
知っているのかも知れないけれど
それを治すことはなく過ごしていた

だから教えてあげたかった

君が笑えない理由を僕は知らない
作り物めいた笑みを浮かべなければいけない理由も
分からない
でも
そんな笑みを浮かべられないぐらいに
ステキなことや楽しいことが
この世界には沢山あって
辛いことや哀しいことと同じぐらいにあるはずだから
暗いことが多かったとしても
明るいことは完全にはなくならないから

君の手を引いてこれから僕が一番好きな景色を見せてあげるよ
もしかしたら仮面の笑みかも知れないけれど
そうしたらまた別の景色を見せるから

だから、本当の笑顔を見せて


手を伸ばして掴もうとする
この掌に貴方のぬくもりを感じるため
指先に貴方の冷たさを感じるため
追いかけて
だけど
いくら追い求めても
いくら掴もうとしても
それが不可能だというのならば
この想いがわたしを縛り付けるというのならば
いっそのこと
この手で
あなたや
わたしを


未来なんて要らない

過去なんて想い出したくはない

今があればいい

明日も昨日も

今日の先か後にあったから

今を大事にしなくてはならない

そうしなければ

大事な時間は過ぎていって

貴方と一緒にいる時間も

渇していくから


お花見に行きましょう

突発的に予定なんか立てなくても

櫻じゃなくたって良いから

食べ物を飲み物を持って

少しだけ花のように着飾って

暖かな日射しの下でも良いし

冷えている夜の下でも佳いから

春が広がっている居るセカイで一緒に

何時までも

何時までも

どこまでも

行こうよ


あなたにであえて

このせかいがそんなに悪いものじゃないと

想えるようになりました

ありがとう

だから

あなたが道を踏み外そうとしてるなら

わたしが

とめるから


神様

もしもこの願いを聞いてくれるのなら

この想いと記憶を消してください

幸せなキオクは

私の心を締め付ける

壊れてしまいそうだから

壊れたくないから

身勝手だけど

幸せを願っていた私だけれど

お願い、します



一杯殺しました

自分で凶器を振るったわけではありません
沢山死にました

間接的に殺しました

男の人が死にました

女の人が死にました

それこそ壊しました

それこそ消しました

それこそ殺しました

沢山

沢山

沢山

の中に立ちながら

降っている雪を見て

ただ静かに笑っていた

それは

昔の話


――――莫迦な奴だ。
これは天才の所行ではなく子供の遊戯に過ぎない。
故にベクトルは一つに向いておらず
四散した中途半端さだけを振りまいている。
不愉快だ。
綺麗さもなければ華麗さもない。
いい加減飽きてきた。
こんな下手な舞台を演出できる手腕は認めるが
それ以外は何もない。
心の琴線には触れてくれたが不協和音しか奏でない
苛つきを通り越して呆れているよ。私は。
壊すための準備は出来た。
そろそろ良い頃合いだ。
ナイフを持って強くなったと確信しているような
勘違いしている子供に教えてやろう。
壊して、抉って、殺して、消して
本当の悪戯を教えてやろう
ただのほんの少しの戯れを。
気まぐれに退屈に始めようじゃないか。


世界を知るというのはどういうことか解る?

自分の周りを囲んでいる綺麗で汚くて輝いていて陰っている

そんな世界を知ることによって怖さを無くそうとするんだよ

何が怖いのかって?

世界の美しさを

世界の醜さを

世界の優しさを

世界の悲しさを

その他諸々の含まれた世界をみんな怖がっているのさ

怖いからそのままにしておけなくて知ろうとしたり

余りにも良いためにもっと知ろうとする

結末は二つさ

より一層、世界が好きになるか

より一層、世界が嫌いになるか

後、こんな人もいるよ

世界がどんな形であろうとも

直視するコトなんて出来ずに

斜めから見たり遠くから見たりして

見たふりをして

嗤っているような

そんな、無様な人もね


あなたは

嘲ることでしか

世界を直視できず

それは

自分が矮小であることを

証明していることに他ならず

私は

そんなあなたをみて

苦笑し

ナイフに悪いからと

側にあったナイフをしまう

言葉が勿体ない

見るのも勿体ない

あなたは

滑稽なのだけれど

それを真正面で言う価値すらない

そんな人、だから


あなたのせかいにわたしはいない
わたしのせかいにあなたはいない


認識出来ていなかった過去の過去

白い暗黒に埋没していた過去

手を伸ばしてみた現在

掴んでくれた未来


あなたがいつかわたしを殺してくれると
確信しているから側にいるのです


目を閉じて
崩れ落ちたくて
砕けたくて
死にたくて

仕方がないのに

あの言葉が楔になって

何も実行出来ないまま

時間だけが過ぎていく

 風化すら、
出来ない


羽根のように雪が降った日、雪のように羽根が降った日
外を歩き出すように、歩き出すように外に
まるで天使が救いを与えたような、まるで救いを与えたような天使が
私の前に降りてくれれば良かったのに、降りてくれれば良かったのに私の前に
そんなものはどこにもいなくて、どこにもいなくてそんなものは
伯爵兎がお茶会に急ぐ、お茶会に急ぐ伯爵兎が
私の手を掴んで、手を掴んで私の
飛び込んだのは穴の中、穴の中飛び込んだのは
そこに居たのは、居たのはそこに
愛しい愛しい、愛しい愛しい
私の王子様、王子様私の
棺で眠る王子様に、眠る棺で王子様に
優しく優しく首を締めて、首を絞めて優しく優しく
急いで起きてね、起きてね急いで
そうでなければ愛しすぎて、愛しすぎてそうではければ
私は貴方を殺してしまうから、貴方を私は殺してしまうから


僕がタイセツを忘れる前に

あの日に置いていこう
もう戻れないあの日に
楽しかったときも不幸だったときも
喜びも悲しみも
想い出も

これから僕は
芝居がかかった笑顔と涙を見せるから


見上げた空と見下ろした空


血まみれになって彼女が喜ぶのなら喜んで血まみれになろう

その方法以外で彼女のためになることなど出来ないのだから


彼女の泣きそうで、泣けない顔を見て、笑ってそっと頬に触れた


今からやることは
あなたにとっての幸せではないかも知れないが
これ以上血を流すあなたをみてはいられない


本当はこの世界に何の価値も見いだしていない
価値は遠い昔に消えてしまった
抜け殻にしか見えない世界でそれでも生きているのは
あなたが、居るからなんだ


楽園が崩れ落ちていこうとしている

壊れてしまえと私は想う


遠い遠い、あのころ、

作られた箱庭の中で平和を謳歌していた。

でも、

僕達の、幸せは

沢山の不幸と、幾億の屍と、数え切れない不幸の上に

作られて、居たのだ。


「人形になってしまいたいと想ったことはありませんか?」

「いいえ。でも人間になりたいと想ったことはあります」


神様は醒めない夢を見続けている

この世界は夢で出来て居るんだ

だからこそ

想いで世界は変革する


あなたをこんな風でしか止められない私を、と言いかけて

それ以上の言葉を飲み込んだ

血に染まり、微笑んで永い眠りについたあなたは

私の末路のようでいて

だけど私はこんな風に眠ることなど出来ないと

無様に眠るしかないのだと

そう想わせるような寝顔だった


全てをひっくり返せるだけの一手が打てる瞬間を

あなたが待っていることが解る

そのためならばあなたは犠牲を厭わないだろう

気付かずに優越に浸る相手をたたき落しながら

そしてあなたは微笑と共に望んだ瞬間に手を伸ばすのだ


いつの間にか私はこんなにも貴方に侵蝕されている


舞台裏で役者を踊らせている貴方は気付かない

貴方を踊らせている私のことを


空を見るたびに

月を見るたびに

星を見るたびに

太陽を見るたびに

想う

私は

この世界と言う檻から逃れられないのだ


―――――――――――私と共に、舞いましょう。


鏡の中の私は貴方を殺していたけれど

逆様に

あべこべに

現実の私は貴方に殺されていたの


完膚無きまでに殺された世界の中で

お前の歌が響いていた

それは破壊しつくされたこの街に

捧げる鎮魂歌であり、

殺した人間に贈る

葬送曲であった


誰のためでもない私のために

あなたを、ここで、ころすから


わたしの目の前に広がる光景は

余りにも幸せすぎて

余りにも優しすぎて

嬉しすぎて

夢だと、解ってしまった

そして光景は砕け散り

後に、残ったものは―――――


あなたはサイコロを振り続ける

何度も何度も

願う出目が出るまで

望む数字が出るまで

そうしたら、幸せになれると信じてる

純粋な、あなた

でも、気付いてる?

最初からそんな出目はないし

出たとしても誰も幸せになんて、なれないの


その罪を背負わせてしまった貴方を守ることが

私に出来る唯一の償い

その業に耐えきれずに倒れてしまった

逃げ出してしまった

私の、罪滅ぼし


「盟約を、交わす?」

「盟約?」

「あなたは、生きたいと言ったから」

(それはある古城の地下で、交わされようとしている誓い)


願いがありました

その願いは願いすぎて

歪んでいきました

純粋だったからこそ

捻れた後は見るに耐えがたいものでした

だからこそ

その願いを

終わらせなければなりません

 

 

 

 

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